難しいにもほどがある

私の髪は、細く量が多いと美容師さんによく言われる。
年を重ねるごとに髪型はショートからロングになり、
恋をするたびパーマをかけようかとカタログを見つめる毎日を過ごしてた。

同僚とも相談し、
「まだ短いかなぁ」
とパーマ談議に花咲いたあの時期。

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髪は結ぶと早く伸びるという言葉を信じ、毎日結んで過ごすことに。

そしてようやく理想の長さに!

ゆるふわで面長をカバーしてやる!
そう息巻いて、美容室へ。

長い付き合いの美容師は、
「前に言ってた、ゆるふわかけちゃう?」

楽しそうにしてはいたけど、なにやら複雑なご様子。

「・・・説明するから、まぁ座ってよ」

と促され鏡の前に座るわたし。

「この髪ってさー。めっちゃハリある感じだから、
かかりにくいと思うじゃん?」
そう言って髪を柔らかく折り曲げる美容師
「そだね」
そうとしか思ってないから、と相槌しか出ない私。

「でも細いじゃん?」

「そだね。って、不安になるんだけど、そんなこと言われたら」

不安である。

「実はかけるほうも不安なのよ」

客に不安と言うのは同級生ならではだ

「いやいや。頑張って。美容師さん」

私は、彼女にカタログを見せ任せることにした。

真剣な彼女を冷やかしたのは、ちょうど隣にお客さんがいなかったから。

2時間後。

きれいにカラーリングされたパーマの頭が鏡に映る

「あれ?」

パーマがきつい

想像以上にきつい

「なんかさー」

言葉を選んだ

「思ったよりしっかりふわっとじゃない?」

んー。日本語難しい

「あははは・・。たぶんね、1か月もつかわかんないからさー」

うつむく美容師もまた納得はしていなかった。

「結構頑張ったんだよー。」

と苦笑いしている。

「多分その髪質だと、どこ行っても変わらないこと言われそうだね。」

彼女はそういいながらセットしてくれた

「やっぱこの髪じゃむずかしいの?」

私が訪ねると

「うん。ハリがあるのに細くてなんか柔らかいっていうか。からかかりやすいけど落ちやすいの。
だから無理して結んだりしてると1か月だね。また来月くる?」

販促的な笑顔とさみしいお財布事情。

そのうえズボラな私ときた。

「考えとくわ」

と店を出で、こう思った。

もうパーマはこりごりだと。

髪がストレート細くてきれいって、羨まれる私のままでいようと決意したのだった。